【祝島沖・上関原発計画:2013年2月初めの状況と経緯】=最後に拡散文〈案)つき。
山口県上関町に原発を2基新設する計画が、いまから30年前の1982年に明らかになりました。
この原発計画は、日本生態学会などの3つの学会が、
生物多様性の宝庫であり原発をつくるべきではないとの声明を出している
上関町の田ノ浦の海を、約14万平方メートルも埋め立てて建設するというものです。
山口県の知事は、2001年にこの建設計画に同意し、
海の埋め立てについては、2008年10月にその許可を出しました。
ですが、
田ノ浦の対岸に位置する祝島の人たちを中心とする地元の方々が
1982年以来、粘り強く反対しつづけているため、
建設工事は現在まで始まっていません。
海を埋め立てる工事も、異を唱える地元の声で進まないまま(進捗率0%)、
2012年10月6日に失効の期日を迎えました。
ところが、
中国電力は2012年10月5日、埋め立て許可の3年の期限延長を山口県に申請しました。
東電の福島第一原発の事故の被害者に対する救済もすすまず、
事故の原因も明らかになっていないのに、
中国電力は原発を新設しようという経営計画のままです。
2012年7月の山口県知事選で知事になった山本繁太郎さんは
「上関原発計画については前知事の凍結姿勢を継続する」と選挙で公約し、
2012年9月24日の県議会でも「延長申請は認めず失効する」と明言してきました。
なのに、実際に中国電力が延長を申請すると、
山口県はこれまで既に4回、補足説明を中国電力に要求しています。
結果的に、
そのたびに3週間ほど、延長申請についての県の結論が先延ばしされています。
県へ回答が届くまでの時間は、審査日数に含めない、ということのようです。
山口県による直近の補足説明の要求は2013年1月30日。
県は、中国電力からの回答期限を2月22日としています。
地元マスコミからも、
「山本繁太郎知事が『延長は認められない』との方針を示すなか、
申請から少なくとも5カ月近くをかけて正式判断をするという異例の対応」
と評されています(参照先:2013年1月31日、毎日新聞山口版 )
そもそも、申請に対する県の判断は、
山口県の内規では、32日以内に行なうとされているものです。
県は先延ばしをつづけていますが、
社会の混乱を防ぐために作った規則にしたがうなら、
原則的にはあと数日、審査をしたら、判断を出す必要があります…。
この事態に明日、つまり2013年2月7日(木)、
地元3団体(祝島島民の会・上関町民の会の地元住民団体、原水爆禁止山口県民会議、
長島の自然を守る会)は、中国電力による延長申請をすみやかに却下するよう、
山口県へ申し入れを行うことになりました。
そこで、わたしたちは、あなたに呼びかけます。
一緒に「原発をつくらせない人びと」を応援し、つながって行きませんか?
できる範囲で構いません、どうぞ次のことを拡散してください。
そしてご自身で取り組んでください。よろしくお願いします。
a)上記の文などを使い、埋め立て免許の失効が先延ばしされる事実を、まわりの方へ伝えてください。
文例) 上関原発のための海の埋め立て工事。原発なしを望む人びとの非暴力の直接行動で、進捗率0%の まま、埋 め立て免許の失効日を迎えた(昨年10月)。けれど、直前に中国電力が延長を申請。山口県が補足説明をもとめる。免許はその間、失効しないと か。それを4 回くり返し4カ月が経つ2013年2月。
b)埋め立て免許の延長申請の却下を求めて、祝島島民の会などが2/7(木)に山口県へ申し入れに行く事実を、まわりの方 に伝えてください。
文例) 上関原発を建てさせない祝島島民の会などが、2/7に山口県へ申し入れをする。内容は、原発を つくるた めの海の埋め立て免許の延長申請を早く不許可処分にすること、県が中国電力に求めた補足説明やその回答を、詳細に公表・説明すること。延長申 請あっても認 めないと知事は言ってたのに、どういうこと?
c)可能な方は、2月7日の祝島島民の会などの申し入れに合わせて山口県庁へ行って応援しよう、と呼びかけてください。
文例) 祝島島民の会が2/7、山口県庁へ。昨秋に期限切れを迎えた、原発をつくるための海の埋め立て 免許を、 速やかに失効させるよう県へ申し入れる。申し入れは午前。30年前から祝島沖に上関原発をつくらせずにいる人びとを応援する方法はいろいろ。 可能なら県庁 へ、難しければニュースに関心を。
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