現地からこのような情報がありましたのでお知らせします。
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今年2月28日に開かれた山口県漁協祝島支店の総会の部会については、
同支店に所属する組合員らが漁業補償金の受取りに同意したという報道が
大々的になされました。
ですが、この報道に異議のある組合員らが
3月16日にあつまって意思を確認したところ、
正組合員総数53名のうち31名の正組合員と、さらに8名の准組合員が、
補償金の受け取りはしない旨、1人あたり1枚の書面にしたためて署名捺印し、
明確な意思を示しました。
この、計39枚の書面(正組合員31名+准組合員8名分)は、
この祝島支店組合員有志を代表する数名の方によって
さる3月22日に県漁協本店へ提出されました。
このとき提出された書面の文面は次のとおりです。
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山口県漁業協同組合
代表理事組合長 森友 信様
私は、上関原子力発電所建設に伴う漁業補償金は受取りません
貴職におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、ご承知の通り上関町祝島の大多数の島民は、上関町において原子力発電所の建設問題が公けになった1982年(昭和57年)以来、一貫して原子力発電所の建設は認めないという、強い意志を貫いています。
私もその一人であります。
2000年(平成12年)4月27日に、中国電力株式会社と当時の共107号共同漁業権管理委員会などとの間で漁業補償契約書が交わされています。
しかし私たちは、原子力発電所建設のための補償金は受取らないという思いから、建設に反対する活動の一つとして当時 の祝島漁業協同組合は、漁業補償金の受取りを拒否して参りました。祝島漁業協同組合が山口県漁業協同組合祝島支店になってからも、祝島の 漁業従事者の大多数にその意思の変化は有りません。
去る2月28日に、貴組合は私どもの思いを無視して、議案「漁業補 償金について」を提案し、総会部会を開催しました。
その結果、祝島の漁業従事者は上関原発の建設に伴う漁業補償金の受取りを承諾したとしていますが、以下の理由により この決議は承諾できません。
1、昨年2月22日に開催した祝島支店組合員集会において、漁業補償金の受取りの拒否を決めるとともに、今後は支店内においてこの補償 金については協議しないとする緊急動議を可決していること。
2、森友 信代表理事組合長名で、2月25日に祝島支店組合員各位として回答された文書には、「総会の部会におきましては、緊急動議の件も含めまして、開催の趣 旨を丁寧にご説明させていただきたい」とされており、強引な決議を行う旨は書かれていないこと。
3、議決 方法について、問題があること。
今後、貴組合は強引に漁業補償金の配分を行おうとし ているように思われますが、配分に関する業務を強行することは、ますます祝島島民の中に混乱と対立を生むこととなります。
これ以上の混乱を島民の中に生じさせないために も、私は漁業補償金の受取りを拒否いたしますので、ご通知いたします。
2013年(平成25年) 月 日
住所
名前 印
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(報告者:木村力さん)
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