現地から次の呼びかけがありましたので、お知らせします。
●「公有水面埋立免許を即刻不許可に!!上関原発建設計画中止!」を求める署名(趣意書)
山口県上関町に中国電力による「原発建設計画」が持ち上がって以降、30年余が経過しました。
2008年10月、二井関成・前知事から中国電力に上関原発建設予定地の「埋め立て免許」が交付されました。
中国電力は、翌2009年10月には工事に着手しようとしましたが
祝島島民らの抗議行動により工事区域を示すブイを設置しただけでほとんど進まず、
2011年3月の東京電力福島第一原発事故後には二井前知事から慎重な対応を要請され、工事を中断しています。
また、二井前知事は同年6月、「埋め立て免許の延長を現状では認めない」方針を表明しました。
現在の山本繁太郎知事は、2012年7月の知事選で「脱原発依存は当たり前、上関原発計画は凍結」と主張し、
埋め立て免許延長については二井氏の方針を引き継ぐ考えを示していました。
しかし、延長申請を受理して以降、中国電力に対して再三、補足説明を求めて引き延ばしをはかり、
ついには回答期限を2014年4月11日とする5度目の説明を求めて判断を先送りにしてしまいました。
昨年末の政権交代によって、前政権が掲げた脱原発を目指したエネルギー政策が見直されようとしています。
原子力規制委員会は、原発の運転再開の審査はあらたな安全基準ができる7月以降としていますが、
安倍首相は安全が確認された原発は再稼働していくと明言しています。しかし、福島第一原発の事故以降、
高まっている脱原発を求める国民の声が決して小さくなった訳ではなく、
安倍政権を持ってしても原発再稼働や原発の新増設は容易に進められる状況にはありません。
埋め立て予定地や周辺海域は瀬戸内海国立公園に含まれ、
カンムリウミスズメやスナメリなど世界的に貴重な生物が生息する「奇跡の海」です。
埋め立てが行われれば、これらの豊かな生態系は根こそぎ失われてしまいます。
かけがえのない自然の宝庫を次代に引き継ぐためにも知事は即刻不許可とするべきです。
事故から2年が経過した今も福島第一原発は放射性物質を放出しており、
今なお15万人を超える方々が故郷に帰ることができずに避難生活を送っておられます。
わたしたちは、安全な原発など存在しないことを福島第一原発の事故により知りました。
まだ間に合います。上関原発計画は止めることができます。
今回実施するこの署名を大きな力に変えていき、「上関原発建設計画中止」に結び付けます。
(報告者:木村力さん)
↓以下をクリックして署名用紙をダウンロードしてください。
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